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北尾直樹の中国人事労務のエッセンス北尾直樹の中国人事労務のエッセンス

=第35回 「中国における人事評価について(1)」=2013年8月27日

 前回まで中国における賃金管理について、計3回に分けてご説明しました。今回からは「中国における人事評価」について複数回に分けてご案内します。

■ 日系企業に多い人事評価の特徴例
 中国における日系企業に多い人事評価の特徴例を図1.に示しました。秘密主義や属人主義、また年功序列を残した運用であり処遇に差がつきにくいなどの課題が多いと言われています。一方、中国人社員が求める評価とはこの真逆にあるとも言われます。多くの日本企業は優れた評価制度を持っていますが、中には日本本社の評価制度をそのまま現地に持ち込むケースなどもあり、過度に複雑で現地で使いづらい、あるいは現地ミッションや現地色に合わないなど、その運用に課題を抱えているケースも目立ちます。・・・
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=第34回 「中国における賃金管理について(3)」=2013年7月12日

 前回は賃金管理シリーズの第2回として、「賃金制度の分類」についてご説明しました。今回は同シリーズ最終回として、「賃金改定面談」についてご案内します。


■ 賃金改定面談で有りがちな光景
 弊社が毎年3回に渡って行っている賃金改定調査では、日系企業は4月に賃金改定を行うケースが最も多いという結果が出ています。毎年この時期になると胃の痛い思いをされる管理者の方も多いのではと思います。評価結果を伝え、改定後の新賃金を伝えたところ、部下から評価の根拠説明を求められ、中途半端な説明を行った結果、食ってかかられたというのも珍しい光景ではないように思えます。管理者も次第に面倒になり、以後十分な説明を行わずに結果のみを伝えるようになると、部下はますます不満を募らせるという悪循環に陥ってしまいます。これは往々にして管理者のマネジメントの問題と言えます。・・・
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=第33回 「中国における賃金管理について(2)」=2013年6月27日

 前回は賃金管理シリーズの第1回として、昇給とベースアップについてご説明しました。今回は同シリーズ第2回として、賃金制度の分類についてご案内します。・・・
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=第32回 「中国における賃金管理について(1)」=2013年6月8日

 前回までは主に労務関連のホットトピックについてご説明しましたが、今回からは3回に分けて中国における賃金管理についてご案内します。
 日系企業は毎年4月に賃金改定を行うケースが最も多く、この時期が近づくと弊社にも賃金に関する様々なご質問が寄せられます。今回は賃金管理シリーズの第1回として、昇給とベースアップについて見てみたいと思います。

■ 賃金改定の構造・・・
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=第31回 「罰金徴収の可否について」=2013年4月15日

 前回は、中国の男女平等政策の推進についてご説明しましたが、今回は就業規則などの社内規定違反者に対する罰金徴収の可否についてご案内します。
 2012年11月29日、広東省人民代表大会常務委員会での審議を経て、《広東省労働保障監察条例》(以下「条例」と略称)が公布され、2013年5月1日より施行されることになりました。「条例」は、社内規定に違反した従業員に対して、企業が罰金を徴収することを禁止しました。

■ 罰金徴収の禁止について
 「条例」第51条では、以下の通り規定されています。・・・
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